不妊治療⑤
こんにちは、おいきむちです。
不妊治療したときのお話を書きたいと思います。
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実際に病院に通ったのは、半年くらいでした。
子宮の中の検査や、フーナーテストや、夫の精液検査などなど…
不妊治療を始める人が一通り行う検査を最初の1ヶ月弱くらいで受けました。
検査の結果は、希望のもてるものでした。
深刻な課題はなく、タイミング法で授かることができるのではないかとのこと。
翌月から、生理が終わる頃に病院へ行き、排卵までに3回お尻に注射を打ち、タイミングを指示してもらい様子を見るという繰り返し。
年齢的にすぐは無理でも、1年以内に授かると嬉しいなぁと思っていました。
幸い夫はとても協力的で、毎月ある程度きちんとタイミングをとることができました。
そして、半年ほど経ったある日。
生理がきてしまったので、予約を入れて病院に。
その日は夫も一緒に病院に行きました。
先生はいつもクールというか、淡白というか、端的というか、サクッと話をする方です。
今回もいつも通りの様子で、お話が始まりました。
「それで、今後どうしますか?」
夫も私も「え?」となりました。
先生は続けます。
「人工受精をするのか、体外受精をするのか、考えていかないと。あと、費用がかかるけど卵管の中の状態を見る検査を受けてもいいよ。どうする?」と。
とても困りました。
人工受精も体外受精も、ネットで調べたことはあるので、なんとなくは分かっています。
でも、費用がわからない。
リスクもメリットもデメリットもわからない。
それらを受けることで、今後のスケジュールがどうなるかもわからない。
夫にとっても、私にとっても、判断材料が不足していたのです。
困ってしまって、私は先生に「そのいづれかを選択した方がいいんですか?」と質問しました。
先生は、「タイミング法でこんだけ無理なら、何か悪いんじゃないの」と。
なんだか、ふっと気持ちが途切れてしまいました。
持ち帰り検討すると伝え、次回の予約をとらずに帰りました。
そして、もう行きたくないと思ってしまいました。
子供が欲しくって、限りある時間と予算の中で頑張れることは頑張りたかった。
素人なりに、調べて妊娠するために必要な情報は、なるべく多く集めた。
それでも、不安や心配や曖昧なことはたくさんあるので、それを病院で相談したり教えてもらったりしたかった。
私の努力が足りなかった可能性は大いにありつつ、今後円滑にコミュニケーションをとることができると思えなくなってしまったのでした。
そして、私の不妊治療は終わりを迎えたのでした。
少しお休みしたら、混んでいようがなんだろうが人気の病院に行こうかなぁと思ってみたり。
また、東洋医学とかサプリとかを試してみようかなぁとか考えてみたり。
とにかく、少し落ち着きたかったのです。
後から振り替えると、最初からきっと通院は辛かったのです。
不妊治療ですから、あせる気持ちや辛い気持ちも手伝っていたと思います。
ただ、病院で行うことは、目的の説明を受けなかったものもいくつかありました。
よくわからず、後から調べていました。
普段私はとても恵まれており、内科に行っても、歯医者に行っても、耳鼻科に行っても、優しく分かりやすく説明をしてもらうことに慣れていました。
意味や目的のわからない処置を受けるのは、とても不安なことだと思いました。
後から気づくからいかんのですよね…
ちゃんとその場で先生に話せばいいのに。
思うことは多々あり、今後不妊治療を受けるとしても絶対に違う病院に行きます。
でも、とても学ぶことの多い半年間でした。
自分自身や、夫とのこれからの生活についてを、具体的に考える機会を得ることができたと感じています。
感謝の気持ちを忘れずに…